Profile
働く人の健やかさを、会社の持続的な成長につなげる。
株式会社FUKUSAI

武石 留理子

Takeishi Ruriko

バックオフィス支援・総務コンサルティング

神奈川県

MESSAGE 私の想い
総務は、表からは見えにくくても会社の毎日を支える仕事です。人、情報、環境、制度を整え、経営者と社員の間をつなぐことで、組織は本来の力を発揮できます。私は長年、企業のバックオフィスでその役割を担ってきました。 子育てと仕事を両立しながら、働き方や組織のあり方を考え続けました。誰かの頑張りだけに依存するのではなく、仕組みで仕事を支え、心身の健康を守ることが、事業の継続には欠かせません。現場の小さな困りごとを拾い、経営課題として整理することが私の強みです。 株式会社FUKUSAIでは、総務業務の代行、クラウド活用、DX、健康経営支援を通じ、中小企業の土台づくりに伴走しています。企業ごとの文化を尊重しながら、働く人が安心して挑戦できる環境を整え、健康に働ける年月を延ばすことを目指しています。
ACTIVITIES 活動内容について

バックオフィス伴走・総務コンサルティング

総務、秘書、情報管理などの日常業務を整理し、企業ごとに必要な役割、手順、情報の流れを実行できる仕組みへ整えます。経営者と現場の双方へ丁寧にヒアリングし、業務の代行だけでなく、属人化や対応漏れが起きる原因から改善。社員が安心して働き、経営者が本来の意思決定へ集中できるバックオフィスを育てます。

業務改善・DX支援

Google WorkspaceやZoomフォン(クラウドフォン)などを活用し、情報共有、業務手順、リモートワーク環境を改善します。新しいツールを導入すること自体を目的にせず、現在の業務と社員の使いやすさを確認しながら、企業の規模や文化に合う方法を選定。現場へ無理なく定着し、継続して運用できるDXを伴走支援します。

健康経営支援

働く人の心身の健康を、福利厚生だけではなく企業の持続的成長に関わる経営課題として捉えます。現状と課題の整理から、社内施策、制度づくり、情報発信、認定取得まで一貫して伴走。社員が健康に働き続けられる環境と、組織の生産性や信頼がともに高まる健康経営を実行できる形へ整えます。

MY STORY 私の物語
PHASE1 幼少期 ― 海のそばで、働く両親と兄の背中を追いかける

千葉県館山市で、父、母、4歳上の兄と暮らす4人家族の長女として生まれた。父は調理師、母は経理を担い、2人で会社の保養所を管理していた。料理をつくる人、数字と運営を支える人。それぞれの役割がかみ合うことで、訪れた人が心地よく過ごせる場所が生まれる。幼い私はまだ仕事の意味を理解していなかったが、誰かを迎えるために力を合わせる両親の姿を、日常の風景として見ていた。

家のすぐ前には海があり、ほとんど毎日のように兄の後を追って遊んだ。4歳の差は子どもにとって大きく、兄と同じ場所へ行くには、早く自転車に乗れるようにならなければならない。置いていかれたくない一心で練習し、兄の行動範囲へ必死についていった。自分が女の子だと意識するより先に、海へ飛び出し、身体を動かし、面白そうなことへ向かう子どもだった。

両親の仕事にも、兄との遊びにも、今の自分につながる原点がある。前に進む人の後ろには、見えない準備や支えがあること。相手と同じ景色を見るには、自分から動いて距離を縮めること。そして、人が喜ぶ場所は、一人ではつくれないこと。後にバックオフィスという仕事を通じて、経営者と働く人をつなぐようになる私の土台は、海辺の暮らしと家族の背中から、少しずつ育っていった。

PHASE2 小・中学生時代 ― 泳ぎ切った日々が、続ける強さと手放す勇気をくれた

海で遊ぶ日々の延長から、兄と一緒に本格的な水泳を始めた。小学校から選手コースへ進み、中学生になると、朝6時頃にスイミングスクールで泳いでから登校し、放課後は部活動、その後もう一度スクールへ向かう生活になった。合宿にも参加し、ほぼ毎日、限界まで身体を動かした。それでも水に入ることは苦痛ではなく、泳いでいるうちに心も身体も整っていく感覚が好きだった。

全国大会を意識して練習を続ける中で、努力だけでは届かないほど速い選手たちにも出会った。吐くほど泳いでも勝てない相手がいる。その現実は悔しかったが、同時に、自分はもう十分にやり切ったという思いも芽生えていた。高校進学でスポーツ推薦を選べば、水泳を途中でやめられないと聞いた。好きだったからこそ惰性では続けたくない。迷った末、学力推薦で次の道へ進むことを選んだ。

水泳から得たものは、成績だけではない。授業では泳げない同級生を先生と一緒に支え、できる人の基準を相手へ押しつけず、その人の歩幅に合わせることを覚えた。そして、懸命に続けることと、やり切った後に手放すことは、どちらも前へ進むために必要だと知った。水泳を離れる決断は敗北ではなく、まだ知らない自分に出会うための、最初の大きな選択だった。

PHASE3 高校時代 ― 英語、ダンス、初めての海外で「当たり前」がほどける

高校では英語科へ進み、水泳に注いできた時間を、英語とダンスへ向けた。音楽が好きで、当時盛り上がっていたヒップホップやストリートダンスに夢中になった。決められたコースを一人で泳ぎ、自分の記録と向き合う世界から、仲間と音を感じ、身体で自由に表現する世界へ。競技を手放した後の寂しさよりも、新しいことを知る楽しさが少しずつ大きくなっていった。

交換留学では、初めて海外へ渡り、ベリンハムでホームステイを経験した。先に姉妹校の生徒を自宅へ迎え、今度は自分が相手の暮らしの中へ入っていく。言葉だけでは分からなかった文化や生活の違いに触れ、「自分の当たり前は、誰かの当たり前ではない」と実感した。違いは戸惑うものではなく、相手を知り、自分の世界を広げてくれるものだった。

海外のホテルや飲食店で受けたサービスも心に残った。家族のような近さで迎える日本のおもてなしとは違い、互いのパーソナルな領域を尊重しながら、必要な時には自然に手を差し伸べる。その距離感が新鮮で、「格好いい」と感じた。両親の仕事を通じて身近だった接客、学んできた英語、海外で出会ったホスピタリティ。この3つが結びつき、観光とサービスを学ぶ進路が見えてきた。

PHASE4 大学時代 ― ホスピタリティを学び、人がほぐれる場を考える

大学では観光とホスピタリティを学び、ホテルのコンシェルジュになることを夢見た。日本ならではの細やかなおもてなしと、欧米のスマートで根拠のあるサービス。その両方を理解し、目の前の人にふさわしい形で届けられる人になりたかった。恩師にも恵まれ、さまざまなホテルで実習し、都内のレストランへ足を運んでは、サービスを受ける側の感覚も確かめた。

学ぶほどに、居心地の良さは豪華さや丁寧な言葉だけで生まれるものではないと分かってきた。その人が育った環境や大切にしてきたことを尊重し、もともと持っている良さを損なわない。そのうえで必要なものを整えると、共感が生まれ、緊張していた心が少しずつほぐれていく。まだ十分に言語化はできなくても、「人を変えるのではなく、その人らしくいられる場をつくる」という感覚を持つようになった。

就職活動では、地域の歴史や、そこで働く人の動きを理解したうえで、その場所にしかない店をつくりたいと考えた。お客様だけを見るのではなく、土地、働く人、運営の仕組みまで含めて空間を考える。その視点は、後に会社という場を整える時にも変わらない。ホテルを目指して始まった学びは、やがて「人が安心して力を発揮できる環境」をつくるという、より大きな関心へ広がっていった。

PHASE5 社会人前半 ― レストランへの思いを手放し、総務という道へ

卒業後は、鉄道グループの飲食事業会社へ入社した。店舗開発に関わることを目指し、最初の1年半ほどは、約3か月ごとにさまざまな店舗で現場を経験した。その中で、東京駅にあったフレンチシェフ監修のレストランへ配属され、やはりレストランの仕事は面白いと実感した。もっとここで学びたいと自ら延長を申請し、お客様と向き合う時間に手応えを感じていた。

ところが、東京ステーションホテルの再開発に伴って店舗の閉店が決まり、会社もレストラン業態から撤退する方針へ変わった。入社時に描いていた道が、努力とは別の事情で目の前からなくなっていく。残念ではあったが、変わった環境へ自分を合わせ続けるより、自分が進みたい方向を選び直そうと思った。この出来事を機に転職し、オフィスづくりに関わる会社で総務の仕事へ移った。

飲食とはまったく違う世界に見えたが、実際に働くと共通点があった。相手が求めるものをくみ取り、困る前に準備し、人が気持ちよく過ごせる状態をつくる。接客で培ったホスピタリティは、社員を支える仕事にもそのまま生きた。一つの道が閉じた時は、夢から遠ざかったように感じる。それでも、その時に身につけたものまで失われるわけではない。レストランから総務への転身は、私の関心の本質を見つける転機になった。

PHASE6 総務・子育て時代 ― 一人ひとりの人生に、長く伴走できる仕事

レストランでは、何度も足を運んでくれる常連のお客様と深い関係が生まれる一方、ある日を境に突然会えなくなることもあった。人生の一部を分かち合ったように感じていた人が、理由も分からないまま目の前から消えてしまう。その寂しさが心に残っていた。総務では、同じ組織で働く一人ひとりと長く関わり、仕事だけでなく、その人の暮らしやこれからにも伴走できる。それが私には大きな喜びだった。

総務から始まり、広報を含むバックオフィス全般を経験した。経営者が何を実現したいのかを理解し、現場が動ける言葉と仕組みに変える。同時に、働く人の声を受け止め、経営へ届ける。表に出にくい仕事でも、情報と人の流れを整えれば、社員は安心して自分の役割に集中できる。総務は単なる事務ではなく、経営者と従業員をつなぎ、組織が健やかに動くための基盤なのだと確信していった。

社内結婚を機に退職し、その後、第1子を授かった。子どもが1歳になる頃、もう一度働きたいと考え、プラグマへ入社した。結婚や出産で生活が変わっても、積み重ねてきた経験を途切れさせずに働き続けたい。その思いは、自分だけの問題ではなかった。育児、介護、病気など、誰の人生にも変化は訪れる。事情が変わっても力を発揮できる環境を整えることが、総務として向き合いたいテーマになった。

PHASE7 40歳の転機 ― 「辞めます」と伝え、自分の意志で事業を始める

プラグマで働き始めて10年以上が過ぎ、40歳を迎えた時、これからの働く時間について考えた。キャリアの後半も、ずっと社内の管理部門という立場だけでいいのだろうか。両親が自分たちで仕事をしていたこと、私自身も一つの組織の中にとどまるより、社外のさまざまな人と出会うことが好きだったことを思い出した。社内で実践してきた、従業員が元気になる仕組みを、もっと多くの会社へ広げたいという思いが強くなった。

最初は、会社を離れて自分で事業を始めるつもりで「辞めます」と伝えた。不安がなかったわけではない。それでも、誰かに用意された仕事を続けるのではなく、自分が必要だと思う価値を形にしてみたかった。一方、プラグマグループにも、人、もの、お金に関する支援を一つにつなぎ、中小企業へより大きな価値を届けたいという構想があった。互いの方向が重なり、総務という「もの」の領域を担う事業をグループ内で始めることになった。

2024年、株式会社FUKUSAIの代表として、新たな一歩を踏み出した。それまでは、相手が求めることを正しく理解し、最適な形で応えることを大切にしてきた。しかし経営者には、「私はこうしたい」という自分の軸を示し、判断する責任がある。支える側から、意志を持って方向を示す側へ。その違いに戸惑いながらも、これまで磨いてきた聞く力と整える力を土台に、自分の言葉で事業をつくり始めた。

PHASE8 現在・これから ― 経営者と働く人をつなぎ、健康に働ける会社を増やす

現在の事業は、「働く環境」と「働く人」を整えることが2本の柱になっている。環境面では、Zoomフォン(クラウドフォン)、テレワーク、Google Workspace、生成AIなどの導入を支援し、場所やライフイベントに左右されず働ける仕組みをつくる。人の面では、健康経営優良法人の認定取得に向けて伴走する。便利な道具を入れて終わるのではなく、社員が無理なく使い続けられ、組織全体に根づくところまで支えることを大切にしている。

会社が成長して人数が増えると、経営者の思いは一人ひとりへ直接届きにくくなる。管理職や部署が生まれ、情報と気持ちの間に小さなずれが積み重なる。一方で、総務は売上へ直結しにくく、後回しにされがちだ。けれど、その部分を整えることで、社員の働きやすさや定着は大きく変わる。経営者と従業員の間に立ち、双方の声を翻訳し、誰もがのびのび働ける状態をつくる。それが、私の担うバックオフィスの役割だと思っている。

日本では寿命が延びる一方、健康寿命との差が課題になっている。人生の中で働く時間は長い。だからこそ、1社でも多くの企業が、働く人の健康を経営の大切なテーマとして捉えれば、社会全体の未来も変えられるはずだ。病気や家庭の事情があっても、必要な仕組みに支えられ、自分らしく働き続けられる会社を増やしたい。目立たない場所から人を支えてきた経験を、今度は多くの組織へ届け、健やかに働くことが当たり前の社会をつくっていく。

WORKS これまでの実績

株式会社FUKUSAI 代表取締役

中小企業向けバックオフィス・総務支援

Google Workspace、Zoomフォン(クラウドフォン)等を活用した業務改善

健康経営の導入・認定取得支援

総務・秘書・CSR・広報・オフィス運営の実務経験

Private Q&A 一問一答
Q1. 人生で、大きな分岐点は何でしたか?

長年の総務経験と子育てを通じ、働く人の健康と組織の仕組みは切り離せないと実感したことです。40歳を節目に、自分の経験を複数の企業へ届けるため起業しました。

Q2. あなたにとって仕事とは?

業務だけを見るのではなく、そこで働く人と会社の文化を理解することを大切にしています。小さな困りごとを言葉にし、経営と現場の双方が納得できる仕組みに変えます。

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